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「111年目で悪夢の初降格」暴動サポが“バス焼き討ち”、OBネイマールやドゥンガが落胆…ペレ、カズも輩出ブラジル名門サントス没落のナゼ 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byGetty Images/Takuya Sugiyama

posted2023/12/14 11:00

「111年目で悪夢の初降格」暴動サポが“バス焼き討ち”、OBネイマールやドゥンガが落胆…ペレ、カズも輩出ブラジル名門サントス没落のナゼ<Number Web> photograph by Getty Images/Takuya Sugiyama

ネイマールらを輩出し、世界的名門として知られるサントスだが、ブラジル国内リーグで降格の憂き目にあった

 2011年にコパ・リベルタドーレスで優勝して南米王者となり、日本で行われたクラブW杯で準優勝した(当時のエースはネイマールで、柏レイソルやバルセロナと対戦)。2015年と2016年にサンパウロ州選手権を制覇したが、以後はタイトルと無縁。過去3年のブラジルリーグにおける成績も8位、10位、12位とジリ貧だった。

 今年前半のサンパウロ州選手権でも不振で、グループステージ(GS)を4チーム中3位で敗退した。コパ・スダメリカーナ(南米第2のカップ戦。欧州ならヨーロッパリーグに相当する)ではGSで姿を消し、コパ・ド・ブラジルはラウンド16で敗退した。

財政状況悪化、補強下手…降格の原因が次々と

 サントスが降格した原因について、国内メディアは「2021年に就任した会長と彼が任命したGMの補強がことごとく裏目に出た」、「今季だけで暫定を含めて5人の監督が指揮を執り、その度に戦術と選手起用が変わってチームが混乱した」、「クラブの財政状況が悪く、給料遅配が頻発して選手のモチベーションが低下した」などと分析している。

 引退後もクラブの象徴であり続けたペレが亡くなってから1年。彼のために戦うべきシーズンに、最悪の結果を招いてしまった。

 12月9日、クラブのソシオによる選挙で新会長が選ばれ、来年から新体制が始まる。当面の目標は、来年、ブラジル2部で4位以内に入っての1部復帰だ。

 ブラジルのクラブの中で、サントスはフラメンゴと並んで世界で最も有名だ。世界中のフットボールファンが「ペレ、ネイマールらが輝き、攻撃的スタイルで世界を魅了したクラブ」のV字回復を願っている。

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