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大谷翔平ドジャースが“名門中の名門”たるワケ「ド軍でなければ僕のキャリアは…」「だから、言い訳できないんですよ」日本人の先輩が刻んだ足跡
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2023/12/10 17:02
ドジャース加入の意向を発表した大谷翔平
それはかつてドジャースに所属した日本人選手も声をそろえている。右ひじの手術をした大谷は、2025年の投手復帰を目指してのトレーニングも並行すると予想される中で――ケーススタディとなるのは06年にドジャースとマイナー契約を結んだ斎藤である。
NPB時代の斎藤はケガに苦しんだものの、西海岸特有の温暖な気候によって調整を進めた。そこからメジャー昇格すると、1年目にして72試合登板24セーブ、防御率2.07という素晴らしい成績を残したのだった。
選手補強と投資を惜しまないフロント陣に、多士済々の監督コーチ陣と同僚たち。まさに最高の環境が整っているが、それは勝利への渇望が非常に大きい証でもある。02~04年にドジャースに所属した石井一久の言葉が端的に言い表している。
「だから、選手は言い訳できないんですよ」
「優勝を狙える」超一流の仲間が大谷を待つ
<名言3>
本当に優勝を狙える球団だというのが一番。
(黒田博樹/Number695号 2008年1月10日発売)
◇解説◇
ドジャースで長年にわたってエースとして君臨し続けたレジェンド、クレイトン・カーショー。今シーズン、大リーグ通算200勝を飾ったサウスポーとの関係性で知られるのが、黒田である。
広島カープを背負って投げた黒田が、メジャー挑戦のスタート地点として“勝てる球団”ドジャースを選んだのは2008年のこと。当時の年齢で“33歳のオールドルーキー”となった黒田は優勝を求めて太平洋を渡ったわけだが、そのチームにいたのは同じルーキーという立場のカーショーで、キャッチボール相手として厚い信頼を育んだことで知られる。13歳の年齢差を超えた切磋琢磨が、その後の成績を見ればお互いにとって好影響を与えたことは容易に想像がつく。
現在カーショーはフリーエージェントとなっているが、もちろん彼だけのチームではない。
打線を見てもWBC決勝でも対戦したスター野手のムーキー・ベッツや捕手ウィル・スミス、さらにはフレディ・フリーマンら強打者がズラリとそろっている。新たな超一流の仲間と、大谷はどのような“ドジャースでのふれ合い”を見せるのか。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。