途中出場したドイツ戦では相手の戦意を完全に折る2アシスト。スタメンに名を連ねたトルコ戦ではゴール、アシストこそなかったものの中村敬斗のゴールを呼び込む無回転ミドルを放つなど、攻撃面で幅広く関与して4－2の快勝に大きく貢献した。この無双ぶりに、2試合を総括した中村憲剛氏も「今回はボールを受けても取られない、止められるとしたらファウルしかないでしょう、という感じでやっていました」と舌を巻くほどだ。

トルコ戦での久保　©Masashi Hara/Getty Images

　そんな憲剛氏が「何度見てもゾクゾクします」と語ったのは19分の場面。自陣で谷口彰悟から縦パスを受けたのを契機に、毎熊晟矢との連係を経て前方の古橋亨梧へと正確なスルーパスを通し、決定機を創出した。ドリブルでもキーパス（決定的なパス）でも仕事ができる久保に対して、相手マーカーが難儀するのも当然。それに加えてシュートも正確さを増す……となれば、万能性はさらに輝く。

「タケは点取り屋だよ」子供たちからの人気も抜群

　現地を探訪する日本人フォトグラファーによると、ソシエダの少年サポーターからも「タケはゴレアドール（点取り屋）だよ」との声が上がるほどの人気だという。

話題となった久保の“お尻振りパフォーマンス”　©AFP/JIJI PRESS

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　さらに毎試合のようにスペイン語や日本語で「タケ、ユニフォームください」とのメッセージボードが掲示されるなど、その人気はホームタウンのサンセバスチャンで圧倒的。ビルバオ戦でのゴール後にはお尻を突き出すユニークなセレブレーションを見せる“ご愛嬌”も。

　文字通りラ・レアルのエースかつ人気者となった22歳の勢いはとどまらない。