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「イノウエが終盤にKOする」米ボクシング誌の編集長は“井上尚弥の勝利”を確信? 王者フルトン撃破の理想プラン「効果的なパンチをボディに…」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2023/07/24 11:06

「イノウエが終盤にKOする」米ボクシング誌の編集長は“井上尚弥の勝利”を確信? 王者フルトン撃破の理想プラン「効果的なパンチをボディに…」<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

いよいよ王者フルトンとの試合を迎える井上尚弥。世界が注目するファイトはどんな結末を迎えるのか、識者も興奮を隠しきれない

 今回の試合に関して興味深いのは、2つの異なるスタイルが真っ向から激突すること。その点こそが今戦を魅力的にしてくれる要素だと考えています。

 フルトンはアグレッシブなアウトボクサー。彼の故郷であるフィラデルフィアから生まれた多くのボクサーのスタイルに通ずるものがあり、そういった意味で典型的な“フィラデルフィア・ファイター”と言えるのでしょう。基礎がしっかりとしており、アウトボクシングが上手ですが、それでいて“戦い”を好む選手でもあります。

 一方、井上はよりシャープで、爆発力を備えたテクニシャン。そんな井上のスピードとパンチングパワーが上の階級でどれだけ通用するかが見どころになります。井上の破壊力の効果がこれまで通りだった場合、その凄まじいスピードとパワーにフルトンがどうやって対処するかを楽しみにしておきたいと思います。 

識者が考える勝負の分かれ目

 ここで勝負のポイントを指摘しておくと、まずは序盤に大きなダメージを受けないように、両者ともにディフェンス面に気を配っておく必要があるでしょう。また、相手を弱らせていくために、ボディを打つことはどちらにとっても必須になるはずです。

 そして何より、得意とする距離とペースをどちらが掴むのかが最も重要な分岐点になると私は思っています。フルトンは状況に応じて足を使ってくるに違いなく、井上は自身より大きな相手をどれだけ上手に追い詰めることができるかが鍵になるのでしょう。

 井上が勝つとすれば、フルトンのリズムとタイミングを見極め、効果的なパンチをボディに決められたとき。それを成し得れば、顔面にフィニッシュブローを叩き込む機会が生まれるはずです。そのチャンスはフルトンをロープに追い詰めたときに生まれるかもしれないというのが私の見立てです。

【次ページ】 フルトンが絶対に避けたい展開

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#スティーブン・フルトン

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