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「イノウエが終盤にKOする」米ボクシング誌の編集長は“井上尚弥の勝利”を確信? 王者フルトン撃破の理想プラン「効果的なパンチをボディに…」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byHiroaki Yamaguchi

posted2023/07/24 11:06

「イノウエが終盤にKOする」米ボクシング誌の編集長は“井上尚弥の勝利”を確信? 王者フルトン撃破の理想プラン「効果的なパンチをボディに…」<Number Web> photograph by Hiroaki Yamaguchi

いよいよ王者フルトンとの試合を迎える井上尚弥。世界が注目するファイトはどんな結末を迎えるのか、識者も興奮を隠しきれない

 フルトンの勝機が膨らむのは、力強い形でのアウトボクシングを完遂できたときでしょうね。それを可能にするためには、動き続けながらでも強烈なパンチを放たねばいけません。井上のようなパンチャーを相手にムキになって打ち合ってはならないし、攻めにかかったときに欲張りすぎてもいけません。

 その一方で、昨年12月、世界バンタム級4団体統一戦で井上と対戦したポール・バトラー(英国)のようにサイドに動き回っているだけでもいけません。フルトンがやらなければいけないのは、アウトボクシングと、機会を見定めた上でのミックスアップ(打ち合い)の完璧な融合。それを成し遂げれば、判定での勝利が視界に入ってくるのではないでしょうか。

直前予想「イノウエの終盤KO勝ち」

 ここで予想をしておくなら、私は井上の終盤KO勝ちを推します。この好カードを井上が支配的な形で制するか、明白な形で勝利を収めた場合、井上をパウンド・フォー・パウンドでもNo.1に据えようという声が増えるに違いありません。私が編集長を務めるリングマガジンだけではなく、すべての価値のあるランキングで同じことが起こると考えています。

 フルトン戦の勝利のあとで、井上のパウンド・フォー・パウンド1位浮上が阻まれるとすれば、直後に挙行されるスペンス対クロフォード戦でどちらかが素晴らしいパフォーマンスを見せたときだけかもしれません。世界中のファン、関係者を感嘆させ、納得させる戦いで魅了してくれるかどうか。私も25日の日本での戦いを心から楽しみにしているし、エキサイトしていますよ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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