海外の現場からBACK NUMBER
ウィザーズ一筋も11シーズンで幕。ビール、トレードで新天地へ。
posted2023/07/13 09:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
プロの世界でも、忠誠心は価値がある。スーパースターの忠誠心はチームにアイデンティティを与えるし、チーム強化面でプラスになることもある。
一方で、成功が伴わない忠誠心には賞味期限がある。扱いを間違えれば選手もチームも腐ってしまう。ワシントン・ウィザーズとブラッドリー・ビールがそんな状態だった。
ビールは11年前、19歳のときにドラフト1巡目3位でウィザーズに入った。以来ウィザーズ一筋。最初の5シーズンはジョン・ウォールとのガードコンビでほぼ毎年プレイオフに進出し、1回戦突破3回と、強豪に仲間入りできそうな希望があった。