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W杯直前にケガしても「写真、撮ります?」記者やファンを魅了…日本代表DF“板倉滉ほっこり伝説”「本人から“お疲れ様したッ!”と」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2023/07/02 06:00

W杯直前にケガしても「写真、撮ります?」記者やファンを魅了…日本代表DF“板倉滉ほっこり伝説”「本人から“お疲れ様したッ!”と」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

押しも押されもせぬ日本代表のDFリーダーとなった板倉滉。とにかく“ほっこり伝説”の多いフットボーラーでもある

 ペップ・グアルディオラ監督がマンチェスター・シティの3冠達成により得たボーナスのうち1億円以上を、クラブのスタッフから清掃係にまで配った話についてどう感じるのかをたずねると、板倉は即答した。

「うん、あれはカッコいいですよね!」

 ただ、板倉はそこで“オチ”をつけるのは忘れなかった。

「やれるならぜひ、やりたいですよ! ただ、『どれだけお金に余裕があるんだ(笑)』とは思いました。ものすごく余裕がないとできないですよねぇ」

板倉が開催したイベントでも気合が違った

 わかるような、わからないような……。そんな状況でペルー戦4日後に板倉が開催したイベントへと足を運んだ。

 行なわれたのはKCP(Ko Creation Project)というイベントだ。「社会貢献活動」、「子どもに夢を与える」、「日本食文化を広める」という3つの軸を持った活動で、その一環として、その日は子どもたち向けのサッカー教室を開いた。この手のイベントは半日で完結するものも多いが、KCPのサッカー教室は朝から夕方前まで1日がかりのイベントだった。

 つまり、気合が違う。しかも、子どものいないファンも見学に来られるように観覧エリアを作り、準備体操では子どもたちの親も一緒に参加できるようにしていた。さらには子どもたちだけではなく来場者全員とハイタッチする機会を作るなど、板倉らしさが前面に出たイベントだった。

 そこでも話題にしてみたのが、なぜあのときお礼を伝えたのかということだった。あの質問から4日。思考が整理されたようで、板倉はこう答えた。

「感謝の気持ちを忘れちゃいけないと思う。自分がサッカーをできているのは、両親のおかげだったりすると思うので。それは子供たちにも言えることなので、そういうところを感じてくれたらいいなと思います」

 さらに突っ込んで聞いてみると、板倉はこう続ける。

「特に意識していることではないですが、自分の力だけでここまで来られたとは思っていないですから。今回の活動もそうですけど、(参加者の)ご両親や見に来てくれている人たちのおかげで、これだけ大きい活動ができたと思う。本当に、みなさんに感謝しないといけないと思っているんですよ」

【次ページ】 板倉の方から「お疲れ様したッ!」とねぎらい

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