未来から言われた「強いぬりぼうにニーズあるのかな」

　充分な練習はできなかったが、それでも成果はあった。普段の練習で朝倉未来らの圧力を知っているから思い切りよく動けた部分はあるそうだ。

「まだ試合は怖いですからね。もっといっぱい練習すれば怖くなくなるのかな」

　だがやはり、ぬりぼうが目指すところは格闘家ではない。未来には「強いぬりぼうにニーズあるのかな」とも言われた。

勝利したぬりぼう　©Norihiro Hashimoto

「今はやっぱり、また芸人で頑張ろうかと思ってます」

　そのためにも練習を頑張るという。芸人としてステップアップするためにも、ブレイキングダウンでの結果や人気はベースになるのだ。

〈ブレイキングダウン出身の人気芸人〉

　コアな格闘技ファンは嫌がるかもしれないが、そんな人生の切り拓き方もできるのがブレイキングダウンの面白さだ。あんなの格闘家じゃない？　それはその通り。でもそんなあなたも、見ていてなんだかバカバカしくて憎めなくて、ぬりぼうのことは好きになるかもしれない。

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