ベンチで「落ち着け」→監督から強烈なハグ

　その久保は71分、ピッチを後にした。試合後のコメントで「ピッチにいる間は、他会場の結果は知らされていなかった」と残している通り、ピッチ上やベンチからも、最後まで同点を目指すソシエダメンバーの姿が見られた。ただ試合は前述した通り、1-2のままソシエダの敗戦で終了の笛が吹かれた。

　ビジャレアル戦がまだ続いていた為、ひとまずベンチメンバーから「落ち着け、安心しろ」というようなゼスチャーがピッチ上メンバーに送られていた。

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　そして、ビジャレアル敗戦の報が入るや否や、チーム一塊となって歓喜の輪が作られた。チームは〈WE ARE REAL〉と書かれた特製シャツに着替えると記念撮影、監督の胴上げなどが続いた。久保は、時折ほっとした表情を浮かべる様子も見られ、監督から強いハグを受けていた。

思い出すプレシーズンマッチの「絶対フィットするよ」

　来季チームとしては10年ぶりの、そして久保にとっては初のCL挑戦となる。今季同様、選手にとっては過密日程が続くことになるが、欧州ナンバーワンクラブを決める最高峰の戦いは、新たなモチベーションとなる。

　久保がソシエダの選手として初先発を飾ったプレシーズンマッチ、57年のソシオ歴があるというサポーターからの「久保は絶対フィットするよ」という言葉がふと思い出された。

　最終節は、ホームサポーターの前でのセビージャ戦となる。

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