安納、なつぽい、中野たむというトリオ

　スターダム2戦目からは安納、なつぽい、中野たむのトリオも。たむもかつてアクトレスガールズに所属していた。ユニット「コズミック・エンジェルズ」（コズエン）からメンバーが離脱、落ち込むリーダーのたむを「支える」と手を差し伸べたのが安納だった。

「たむと組むのも久しぶり。でも中野たむはずっと中野たむですね。なつみが太陽だとするならたむは星。はかないけどキラキラして美しいんです。今こうして2人と組んでいるというのが嬉しくもあるし、いい意味での違和感もありますね。たむがたむらしくやってくれるのが一番です」

スターダムに参戦すると、アクトレスガールズで同門だったなつぽい、中野たむとチーム結成。ユニット「コズミック・エンジェルズ」入りを果たした　©Norihiro Hashimoto

　その中野たむは、メンバーが変わったコズエンでの立ち位置を「お母さんから末っ子になったみたい」と語っている。これまでは、リーダーとして自分よりキャリアの浅い選手たちを一人前にし、勝たせる立場。だが安納となつぽいに関しては、支えたり引っ張ったりする必要はない。

「その言葉は嬉しいですね。確かに、いま近くで見てると笑顔が見れてイキイキしてると感じます。なんならプリプリしてる（笑）」

©Takuya Sugiyama

安納が「ずっと会いたかった」相手

　パートナーはもちろん、対戦相手に関しても毎試合、感じるものがある。アーティスト王座の初防衛戦、挑戦者チームを率いるのはジュリア。安納とはアクトレスガールズのシングル王座、アイスリボンのタッグ王座をかけて闘ったこともある。

「向こうが新人の時にシングルで当たったこともありますね。ジュリアとはずっと会いたかったし闘いたかったんです。何か燃えるものがあるんですよ、ジュリアと向き合うと。たぶん好きなんでしょうね。好きなのは生意気なところ。試合でも口でもまったく遠慮がないですから。アクトレスガールズでタイトルマッチをした時は、私から挑戦者に指名したんです。当時はキャリアが浅かったからみんな驚いてましたけど、私としては“いやジュリアしかいないでしょ”と思ってました」

ジュリアとはタイトル前哨戦から激しい攻防を展開　©Norihiro Hashimoto

　対戦相手にはすべてをぶつけてほしいし、自分もすべてをぶつけたい。そう語る安納にとって、ジュリアは理想の対戦相手の1人なのだろう。今回は6人タッグだが、いずれシングルマッチも見てみたい。

　ジュリアとは逆に、旧知の仲だが別人だと考えているのがスターライト・キッドだ。安納がスターダムに登場すると、キッドはツイッターで挑発してきた。

「スターダムの中でも特に存在感が大きくて、常に話題になるスターライト・キッドが私のことを意識してくれるのは嬉しいですね。私だって意識してますから。ただ“昔から知ってるキッド”とは思ってないです。私が知ってるキッドは練習生とか新人時代。今は別人で当たり前です。別人として、スターダムを代表する選手として、これから闘っていくのが楽しみですね」

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