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ついに実現「大谷翔平vsヌートバー」…WBC後、じつは4月のヌートバーは苦戦していた「大谷と何が違う? 昨季から悪化した“ある数値”とは?」
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byGetty Images
posted2023/05/03 17:02
日本時間5月3日の試合前、久々に再会し握手する大谷翔平とヌートバー。4日のマウンドには大谷が上がる予定だ
5月に入ってヌートバーの成績が上がって来るかどうかは、セイバーメトリクス信奉者にとっては大いに気になるところだ。なぜなら、ヌートバーの成績こそがデータ、数値による分析が野球にとって有効なものであるかどうか、それを証明する材料、すなわちリトマス試験紙になるからだ。
もしも今季、ヌートバーがこの期待に見合う数値を残せなかったとしたら……セイバーメトリシャンは尺度の見直しを迫られるだろうし、オールドスクールの野球愛好者たちは「それ見たことか!」と声を上げることになるだろう。
加えて、カージナルスにとってもヌートバーの復調は浮上に欠かせない要素だ。
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カージナルスは4月終了時点で10勝19敗と、ナショナル・リーグ中地区の最下位。今季はピッツバーグ・パイレーツが好調で20勝9敗、ミルウォーキー・ブリュワーズも18勝10敗で上位につけている。名門カージナルスは出遅れた形となり、すでにパイレーツとは10ゲームの差が開き、黄信号が灯っている。
2番を打つWBCメンバーだったポール・ゴールドシュミットは好調だけに、先頭打者であるヌートバーの「テーブルセット」が欠かせない。
幸い、最近7日間の打率は.269、長打率が.423と復調気配を示している。
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そして、大谷の投打にも注目が集まる。
4月30日のブリュワーズ戦で放った大谷の特大本塁打は、初速114.3マイル、角度は39度という、とてつもないホームランだった。まさに規格外である。
前回登板で突如として制球を乱し、5失点したが、さて、その修正はなるのかどうか。幸いにして試合当日のセントルイスの天気は晴れ、気温は20度の予報が出ている。
昨日の友は、今日の敵。
寝坊することなく、5月4日を迎えることとしよう。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。