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フワちゃんのプロレスは“芸能人の挑戦企画”を超えた? 美しいフォームと受身、コメントから見えた“真摯さ”「覚悟が決まるまで大口叩かない」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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posted2023/04/24 17:05

フワちゃんのプロレスは“芸能人の挑戦企画”を超えた? 美しいフォームと受身、コメントから見えた“真摯さ”「覚悟が決まるまで大口叩かない」<Number Web> photograph by STARDOM

プロレスデビュー2戦目、林下詩美に卍固めを決めるフワちゃん

 フワちゃんが林下のラリアットを食らって吹っ飛んだ場面は、試合のハイライトと言ってもよかった。ジャーマン・スープレックスを初披露した場面も観客を沸かせたが、フワちゃんの魅力は技だけではないのだ。女子プロレス界のレジェンド、豊田真奈美はツイッターにこう書いている。

「フワちゃん、デビュー2戦目ながらかなり受け身取れてる

 やっぱりセンスあるから人気者になれるんだね」

 芸能人としてのセンス、勘のよさがプロレスにも活きているという分析だ。

大技フィニッシュに込められた“意味”

 結果としては林下にフォール負け。ジャーマン・スープレックス・ホールドを完璧に決められて3カウントを聞いた。これもプロレスならではの部分なのだが、フィニッシュの技にも意味がある。

 林下がジャーマンを使ったのは、フワちゃんが“受けられる”と判断したからだ。プロレスラーは思い切りやり合いながら、相手にケガをさせるような技は出さない。相手の力量を確認しながら闘っている。大技でのフィニッシュ自体が、フワちゃんへの評価だった。

 2連敗。当然と言えば当然だ。ゲスト解説の有田哲平が言ったように「プロレスはそんなに甘くない」。その甘くなさを察知する能力も、フワちゃんは持っていた。試合後、マイクを握ると、率直な言葉を口にする。

「あー、負けちゃいましたね。この1年間、生活の中心をプロレスにして、YouTubeの履歴も全部プロレス。プロレスが大好きで、愛を注いできたけど、それでも勝てなかった。ワンチャン、芸能人だから2戦目は勝てると思ってたけど。本当にプロレスラーは凄い。全部かけても、まだ勝てない。出直してきます。もう1回って駄々をこねるんじゃなく、冷静に考えます」

【次ページ】 フワちゃんのコメントから見える「プロレスへの真摯さ」

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