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《独占告白》香川真司34歳が明かすJリーグ復帰の決断と孤独「本当にお前はこれでいいのか…」「岡ちゃんはこの4年間、一番話をした人」
posted2023/04/27 11:00
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
J.LEAGUE
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日本に帰ってきてもうすぐ3カ月になろうとしている。正直なところ、帰国する前は色んな感情があった。寂しさや葛藤。本当にお前はこれでいいのかと問いかける自分もいた。
欧州での最後の日、ベルギーの自宅から車でフランクフルト空港へと向かった。車窓から、かつて過ごしたドイツの景色を眺めていると色んな思いが湧き起こってきた。
12年前、ドイツに来たばかりのときのこと。ドルトムントで駆け抜けた日々と手にしたタイトル。マンチェスターでの日々に、スペインでの奮闘。欧州で手にした大切な思い出の数々を乗せ、車は空港へと近づいていった。その時も、まだ本当の意味で覚悟は決まっていなかったように思う。日本に帰るというのは負けたということなのか。そう疑う自分もいた。
以前は35歳までは欧州でやれたらいいなという気持ちがあった。どんな形であれ、カタールW杯までは欧州でやると決めていた。欧州で長くやることは選手みんなの目標で、長谷部(誠)さんや岡ちゃん(岡崎慎司)、(吉田)麻也のように同年代でまだ頑張っている選手もいるし、彼らの存在は刺激にもなっていた。
それでも、これが自分の人生だし、自分のタイミングだった。欧州に12年半いたし、複雑な気持ちになるのは仕方がない。サウジアラビアに行ったクリスティアーノ・ロナウドも似たような気持ちだったのかな。欧州というのは僕にとってそれほど思いの詰まった場所だった。日本に戻り、セレッソのユニフォームを着てプレーしている今はもう気持ちはすっきりしているけれど。