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「点を取る瞬間だけを見ても意味がない」上田綺世が語っていた“ストライカーの嗅覚”…追い求めるのは「ゴールの数秒前」「考え続けることが自分の仕事」

posted2026/07/10 11:11

 
「点を取る瞬間だけを見ても意味がない」上田綺世が語っていた“ストライカーの嗅覚”…追い求めるのは「ゴールの数秒前」「考え続けることが自分の仕事」<Number Web> photograph by Koki Nagahama/JMPA

チュニジア戦では2ゴールを挙げた上田綺世

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池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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Koki Nagahama/JMPA

 北中米W杯で2得点を決めた日本代表FW上田綺世。ストライカーの“嗅覚”と技術、独特の理論の原点はどこにあるのか。プロとしての第一歩を踏み出した鹿島アントラーズ時代を振り返る。〈全2回の前編/後編を読む〉

◆◆◆

 試合終了間際、カシマスタジアムが揺れた。2019年8月10日、横浜F・マリノス戦。87分、土居聖真のヘディングでの落としを、上田綺世がGKのタイミングをずらして流し込んだ。プロ初ゴールだった。

「相手のDFラインが高いことが気になっていて、引っかからないように意識していました。憧れのスタジアムで、あれだけ熱いサポーターの前でプレーして、特別な気持ちになった。シュートを打ってゴールが決まった後、サポーターを見たら、みんなが前のめりになっていて、グッときました。これからも勝つために必要な、優勝に必要なゴールを取り続けたい」

「考え続けることが、自分の仕事」

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 上田はいつも、“その数秒前”を語る。話は決まってゴールの数秒前へ戻っていく。

「相手の重心が少し変わったので」「味方が前を向けそうだったので」「GKが前へ出そうだったので」

 何より大事にするのは、ゴールへ至るまでの過程だった。

「どうすれば点が取れるのか。毎試合相手も違うし、マークの付き方も違う。だから毎回違う答えを探しています」

 常に変わる問いを「考え続けることが、自分の仕事」だという。

【次ページ】 “一瞬”は“その瞬間”にあらず

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