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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「プロ野球選手兼、ユーチューバー」西武・平良海馬が斬新すぎるライブ配信で伝えたいこと 160km右腕の新婚生活は「ゲームは●時間がリミット」
posted2023/04/12 11:02
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
JIJI PRESS
平良の投球のトラッキングデータには、珍しい特徴がある。球威のある直球を意図的に高めに集めることで空振りを奪っているのだ。あるアナリストは「非常に美しい所見ですね。高めに抜けているのではなく、打者のスイング軌道、ホット&コールドゾーンを理解して判別し、意図的に投げている可能性がある。昨今は打者のスイング軌道が変わってきたので、高めが有効になるケースも多いんです」と分析する。
――高めに投げ込んでいるのは意図的ですか?
平良 もちろんです。それもデータを分析した上でアドバイスもいただいて、もうそこ(高め)だけ投げていきましょう、ということで取り組んできました。自分の中でもしっくりきていますし、しっかり理解して投げているという感じです。
――平良投手のボールの特性や質も踏まえて、高めのファストボールが有効だという?
平良 僕は高めの方が空振りは取りやすいと思っています。ただ、当たった時の打球角度も上がるので、感覚的に投げるのが怖いな、と思うピッチャーもいると思います。
――投手は困ったら外角低めが「原点」だというのがセオリーですよね。一発を浴びるリスクもある。最初は投げるのが怖いと思いましたか?
平良 いや、全然思わなかったです。だってデータで出ているんだから、って(笑)。それでも打たれたら、まあ相手の技術が上だったと考えればいい。僕の球が悪かったとは思わないです。ちゃんとデータ通りに投げていますし、それを相手のバッターに読まれていたとか、配球がどこか偏ったりしていたらまた別問題ですけどね。一発打たれても、基本的には相手が凄かったんだな、と思うようにしています。