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['24年五輪代表監督に訊く]大岩剛「“シームレス”を合言葉に」
posted2023/01/28 09:01
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Takuya Sugiyama
W杯で東京五輪世代が躍動したようにパリ五輪世代は3年半後の鍵を握るだろう。若き逸材たちを率いる男が来年に迫った“本番”に向け、ビジョンを明かしてくれた。
――まず、'21年にJリーグのクラブからのオファーもあるなかでU-21日本代表監督の仕事を受けた理由はなんだったのでしょう?
「ナショナルチームの監督のオファーはそう簡単に頂けるものではないので決断しました。東京五輪が1年延期になり、パリ世代はチームの始動も通常より遅くなりましたし、'21年のU-20ワールドカップがコロナ禍で中止になった。しかも東京五輪と違ってアジア予選を突破しなければいけない。でも、ハードルやプレッシャーがある状況は、裏を返せば挑戦できるということでもあるので、悪いとは思いません」
――五輪代表はB代表とも言われますが、森保一監督率いるA代表の戦術など、意識することはありますか?
「B代表であることに変わりはないけれど、同じ戦いを選択することはありません。システムにしても、選手たちの特長を活かすことが大前提。プラス、日本人の強みを活かせるサッカーを選択します。代表はコツコツとチームを作り上げるグループじゃなく、選手をセレクトし、組み合わせるチーム。そのなかで選手個々を伸ばしていくことがA代表に繋がっていくと考えています」
――つまり選手それぞれの能力、円を大きくしていくというイメージでしょうか?
「そうですね。円が大きければ大きいほど、様々なサッカーに対応できますから」