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名将エディー・ジョーンズが電撃解任…ラグビーW杯まで9カ月なのになぜ? 協会による“冷酷な聞き取り調査”と“観衆8万人のブーイング”
text by
竹鼻智Satoshi Takehana
photograph byItaru Chiba
posted2022/12/10 17:03
イングランド代表HCを解任されたエディー・ジョーンズ。11月には日本に大勝したが、不振に終わった秋の結果が大きな要因とされている
ラグビーファンの多くが気になるのは、エディーの今後の動きだろう。
現在のところ、RFUとの契約解除条件に“直接の競合への即時の参加”を禁止する条項は含まれていない、とされている。2005年にオーストラリア代表監督を解雇された後は、南アフリカ代表にテクニカルコンサルタントとして参加して、07年W杯優勝に貢献。今回もまた、どこかの代表国の短期コーチとして、チームや選手たちに「黄金のアドバイス」を与える役職に就くのかも知れない。
現地の報道を見る限り、少なくともアメリカ、ジョージア、そしてオーストラリアの代表チームが何らかの形での仕事をオファーしているようだ。また、世界最高峰フランスリーグ「TOP14」のクラブが監督としてのオファーを受けたとの情報もある。
悲願の「W杯優勝監督」の夢はまたしても潰えてしまったが、エディーが引く手あまたの名将であることは間違いないようだ。
現在も東京サントリーサンゴリアスのアドバイザーという肩書きを持つだけに、まずは年末に“第二の母国”である日本に帰ってじっくりと休み、来年の仕事はそれから考えるのかもしれない。
とにかく今のエディーには「お疲れ様」という言葉が一番しっくりくる。重圧から解放され、少し休めば、また“闘将”としてエネルギー溢れる戦いぶりを見せてくれるはずだ。