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《日本ハム新球場》「3m足りない」大失態はなぜ起きたのか?「アメリカでは珍しくないから」で済まされないルール破りの問題点

posted2022/11/12 17:00

 
《日本ハム新球場》「3m足りない」大失態はなぜ起きたのか?「アメリカでは珍しくないから」で済まされないルール破りの問題点<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「BIGBOSS」を卒業し、心機一転「新庄監督」として監督2年目のシーズンにのぞむ

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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Takuya Sugiyama

「エスコンフィールド北海道」(以下エスコン)がにわかに騒がしい。来年3月に開業する日本ハムの新フランチャイズ。工事は順調で、竣工目前まで進行している。事の発端は11月7日の実行委員会。議題のひとつとして取り上げられたのは、ホームベースからバックネットまでの距離である。公認野球規則2.01「競技場の設定」には、こう定められている。

本塁からバックストップまでの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は、60フィート(18.288m)以上を必要とする。

 塁間や投手と本塁までは正規の距離が必要なのは言うまでもないが、草野球のように、捕手のすぐ後ろにバックネットがあるような球場では、正式な試合は行えないということだ。ところがエスコンはこれを満たしていないことが発覚した。その距離50フィート(約15m)。たかが3mではなく、明らかなルール違反である。

 日々の生活に関わる法律と同じように、スポーツはルールで成り立っている。人間がやる以上、破られることはあるだろう。しかし、守らなくていい規則やルールというものは存在しない。ところがエスコンのミスを見る目はどうも温かいようだ。

 翌8日付スポーツニッポンは「大リーグでも同距離が60フィートに設定された球場はほとんどない」とし「ファンがより臨場感を持って観戦できる利点もあり、試合は両チーム同じ条件でプレーするため、ルールに違反する事例ではないとの見方もある」と極めて好意的に報じている。

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