そのボローニャを'19年1月から率いるミハイロビッチと選手たちとの信頼関係は、冨安の在籍時から今に至るまで強固だ。

2021年1月のボローニャ戦　©Getty Images

冨安が語った“闘将ミハイロビッチ”との信頼関係

　闘将はベルギーからやってきた無名の日本人DFを重用し、可愛がった。かつて冨安はこの闘将のことをこう評していた。

「練習の気持ちの締まり方がちがいます。ベンチにいるといないとでは、もうまったく別のチームですね。日本人だと普通、練習をちゃんとやるじゃないですか。こっちの選手ってやらないときはやらない」

　1年目の開幕戦から右SBで起用し、イタリアサッカーに慣れさせた後、より大きな責任を負うCB起用は2年目まで待った。それは限りある戦力をやりくりしながら、冨安という大器をじっくり育てるのだという、指揮官らの親心に他ならなかった。＜#2につづく＞

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