酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
落合博満やONらに並ぶ「3年連続首位打者」なるか? オリ吉田正尚.323vs日ハム松本剛.355…「3分2厘差」でもアツい争いなワケ
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2022/08/16 17:03
7月の月間MVPに輝いた吉田正尚。現在の日本球界で最もヒットが期待できるアベレージヒッターだ
・7年連続
イチロー(オリックス)
1994年(.385)1995年(.342)1996年(.356)1997年(.345)1998年(.358)1999年(.343)2000年(.387)
・4年連続
張本勲(東映)
1967年(.336)1968年(.336)1969年(.333)1970年(.383)
・3年連続
長嶋茂雄(巨人)
1959年(.334)1960年(.334)1961年(.353)
王貞治(巨人)
1968年(.326)1969年(.345)1970年(.325)
落合博満(ロッテ)
1981年(.326)1982年(.325)1983年(.332)
アロンゾ・パウエル(中日)
1994年(.324)1995年(.355)1996年(.340)
この顔ぶれに吉田正尚が名前を連ねることができるか?
吉田正の逆転劇か松本剛のサクセスストーリーか
また、当代最高のアベレージヒッターとの一騎打ちに勝って松本剛が「大穴」で首位打者を獲得するのも、サクセスストーリーとして興味深い。
残り1カ月半のデッドヒートに注目したい。
<NPB第20週の成績 2022年8月8日~8月14日>
〇セ・リーグ
DeNA5試4勝1敗0分 率.800
巨 人6試4勝2敗0分 率.667
広 島6試4勝2敗0分 率.667
中 日6試4勝2敗0分 率.667
ヤクルト5試1勝4敗0分 率.200
阪 神6試0勝6敗0分 率.000
コロナ禍もあってヤクルトが失速。2位DeNAとの差は7まで縮まっている。阪神は本拠地甲子園を高校野球に明け渡してから6連敗と苦しんでいる。
中田翔が91代目・巨人の4番になって以降大当たり
・個人打撃成績10傑 ※RCは安打、本塁打、盗塁、三振、四死球など打撃の総合指標
中田翔(巨)22打11安3本7点 率.500 RC8.54
西川龍馬(広)24打11安1本8点 率.458 RC6.31
岡林勇希(中)23打10安4点3盗 率.435 RC5.82
丸佳浩(巨)17打5安1本4点 率.294 RC5.34
村上宗隆(ヤ)16打6安2本2点1盗 率.375 RC5.28
佐野恵太(De)18打7安1本1点 率.389 RC4.32
秋山翔吾(広)18打5安1点 率.278 RC3.37
吉川尚輝(巨)19打6安1点 率.316 RC3.24
ロハス・ジュニア(神)10打5安1本3点 率.500 RC3.12
野間峻祥(広)23打6安1点1盗 率.261 RC3.12
巨人の中田翔は8月11日に巨人91代目の4番に座って以降、全試合で安打を放って14打数7安打2本塁打6打点と大当たり。広島の西川も8月6日に復帰してからは好調。本塁打は中田翔の3本が1位、打点は西川の8、盗塁は中日岡林の3がトップだった。
・個人投手成績10傑 ※PRはリーグ防御率に基づく総合指標
森下暢仁(広)1登1勝9回 責0率0.00PR2.40
大野雄大(中)1登1勝9回 責0率0.00PR2.40
伊藤将司(神)1登1敗8回 責0率0.00PR2.13
濵口遥大(De)1登1勝8回 責0率0.00PR2.13
小笠原慎之介(中)1登1勝7回 責0.00率0PR1.86
直江大輔(巨)1登1勝6回 責0率0.00PR1.60
九里亜蓮(広)1登1勝6回 責0率0.00PR1.60
シューメーカー(巨)1登5回 責0率0.00PR1.33
野村祐輔(広)1登1勝5回 責0率0.00PR1.33
戸郷翔征(巨)1登1勝8回 責1率1.13PR1.13
広島の森下は8月9日のヤクルト戦で、中日の大野は12日の阪神戦で、いずれも完封勝利。阪神の伊藤は10日のDeNA戦で8回自責点0ながら3失点で負けが付いた。救援では広島の栗林良吏が3セーブ、中日のロドリゲスが3ホールドを挙げている。