日々是バスケBACK NUMBER
「1年では終えたくないなぁ」女子バスケ町田瑠唯(29)が振り返る米初挑戦…成長の理由は“簡単に満足しない”メンタル?
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2022/08/03 11:04
WNBAプレイオフ進出を決め、ワシントン・ミスティックスでの3カ月を振り返った町田瑠唯(29歳)
本来オフシーズンの夏にWNBAで活動したことで犠牲にしたこともある。そのひとつが日本代表の活動だ。
WNBAは8月14日でレギュラーシーズンが終わり、上位8チームによるプレイオフが始まる。ミスティックスは現地8月2日時点で20勝12敗、リーグ4位。すでにプレイオフ進出を決めており、どこまで勝ち進むかによって日本に帰国できる日も変わってくる。最も遅い場合は9月20日が最終戦で、21日から始まるFIBAワールドカップにぎりぎりの日程だ。そうでなくても、大会に向けての準備を考えると、今は代表に参加するとは断言できないと語る。
「コンディションにもよると思うんですけれど、まだはっきりは言えない状況ではあるかな。(日本代表としてワールドカップに)行きたい気持ちはあるんですけれど、日本のバスケットもタフですし、小さい分走れないといけないと思うので。それについていけないとなったらいる意味がなくなってしまう。
あとは恩塚さん(日本代表ヘッドコーチの恩塚亨)というヘッドコーチのバスケットをまったくやっていない状態なので、自分が入って機能するのかとか、チームが今作り上げているものを崩しちゃうんじゃないかっていうのもあるので。それも考えながら、コンディションと相談しながらやっていきたいなと思っています」
一方で、それだけの犠牲を払っても、来年またWNBAに戻ってきたいという気持ちもある。ミスティックスとの契約は1年契約だが、今シーズンだけではまだ自分の力を出し切れていないだけに、来季も戻ってきてリーグやチームに慣れた状態で自分の力を試してみたいのだと言う。
「チャンスをいただけるなら、またこの舞台に戻ってきたいなっていう気持ちはあります。1年では終えたくないなぁっていうか。2年目になれば流れなどもつかめて、もっと自分のプレーに集中できたり、チームのことにフォーカスしやすくなってくると思うので、2年目もまた呼んでいただけるならチャレンジしたいです」
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。