「シニアで秋山は主将を交代させられているんです。役割を果たしていないと。本人もやりたくないと言っていて。皆が周りに集まって来てくれないような状況はストレスに感じていたと思う。アイツは自由な立場でやらせたほうがいいと思ったんです」

本人が不器用と言ってるのは…

　そこには秋山の不器用な性格があった。

「野球は物凄く器用です。言われたことはすぐ実行できるし呑み込みが早い。本人が不器用と言ってるのは、人との関わり方じゃないですかね。言葉で盛り上げることが苦手なんです。実力で示すタイプですけど、俺はやってるよという感じで、皆で一緒に頑張ろうという感じがない。上から目線というか、例えばミスした選手を責めるのは主将として大事なことですけど、フォローがないので言われたほうは面白くない」

　そんな秋山が主将になると、チーム内ではこんな不協和音が聞こえるようになる。

＜#2へと続く＞

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