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大谷翔平、球宴ファン投票2位で決選投票へ…米ファンが推す「アストロズの25歳大砲」とは何者か
posted2022/07/02 17:02
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
「ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典)」と呼ばれる今季のオールスターファン投票の一次投票の結果発表が6月30日(日本時間7月1日)に行われ、ア・リーグDH部門でエンゼルス大谷翔平は、第1回、第2回の中間発表に続き、2位にランクされた。トップの座をキープしたのは、アストロズの若き主砲ヨーダン・アルバレスで、221万5456票を集め、166万4012票の大谷に約55万票差と、第2回中間発表の約41万票差からさらにリードを広げた結果となった。
もっとも、今季の場合、選出方法が昨季とは変わり、1次投票の後、各ポジションの上位2人(外野手部門は6人)が「ファイナリスト」となり、決選投票へ進む(昨季までは「ファイナリスト」は3名)。これまでの得票数がリセットされ、「一騎打ち」の戦いとなるため、大谷に逆転の可能性も残されている。ただ、徐々に得票数の差が広がっていることからも、アルバレスがより高く評価されていることは間違いない。
満票で2019年新人王を獲得したキューバ出身の大砲
第2回中間発表が行われた6月27日に25歳の誕生日を迎えたばかりのアルバレスは、2019年のメジャーデビュー後、一気にスターダムを駆け上がった。ルーキーイヤーは6月途中に昇格し、87試合の出場に留まったにもかかわらず、打率3割1分3厘、27本塁打、78打点の好成績を挙げ、シーズン終了後には満票で新人王に選出された。
公式戦が60試合に短縮された20年は、コロナ感染後、両膝の故障などでわずか2試合の出場に終わったものの、21年には33本塁打、104打点と復活。今年6月には、アストロズとの間で、28年まで6年総額1億1500万ドル(約149億5000万円)で契約を延長した。17年世界一当時の主軸だったジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)、カルロス・コレア(ツインズ)らの退団後、アストロズがチームの新たな柱として指名したのが、キューバ出身の大砲アルバレスだった。