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イタリアに“5発”快勝のドイツ代表「話題はスペインとの決闘だけ」現在地を語った番記者は、森保ジャパンをどう見ている?
text by
パトリック・シュトラッサーPatrick Strasser
photograph byGetty Images
posted2022/06/18 17:00
サネ(左)やイタリア戦で2得点したベルナーらアタッカー陣の競争も活発化するドイツ代表。11月23日、カタールW杯グループリーグ初戦で日本と対戦する
フリックは9月に、W杯でのスターティングメンバー候補を互いにさらに慣れさせ、オートマティズムが機能するようにしなければならない。4バック、2人の6番(ボランチ)、ワントップとその下に攻撃陣3人を置くシステムはまだ絞り込まなければならない。スリーバックを使うのは例外的な時のみ、その時の相手による。フリックの考えるスターティングフォーメーションで既に固定されているのは、GKマヌエル・ノイアーとセンターの軸である。
今回の4試合で一度も無失点に抑えることができず、計5失点を喫しているとはいえ、ノイアーのアンタッチャブルな例外的立ち位置は強固である。フリックは「マニュ(ノイアー)は究極のワールドクラスGKだ。それはゴールを守ることに関してもそうだし、ボールを持った時にもそうだ。彼には、受け取った選手が何か始められるようなパスを出せる冷静さ、落ち着き、クオリティーがある」と称賛する。2014年にリオデジャネイロで世界王者となったこの36歳のオールドタイマーにとって、カタールは4回目のW杯参加となる。
センターの軸はGKノイアー、その前には守備の要のDFアントニオ・リュディガー、その前6番の位置にMFのリーダーであるキミッヒ、そしてワントップの下には攻撃的フリースピリットであるミュラー。
来季からレアル・マドリーでプレーすることになったリュディガーが指令を出し、キミッヒがビルドアップを調整、前へも出ていく(今回の4試合で2得点)。不屈で疲れ知らずのミュラーは最前線でのプレッシング・コーディネーターであり、勤勉に得点をアシストする。そしてイタリア戦でのように自らも得点しに行く。