ハーパーが大谷に贈った“エール”とは？

　とはいえ、いつも体調十分な選手などほとんどいない。今年の大谷に関しては、休むほどではないが、万全とは言い難いのも事実だ。可能な限りを尽くし、中心選手としての責任を果たすための二刀流出場。戦う選手同士、そこは同じフィールドで戦えば言葉などいらない。ハーパーは苦しいチーム事情、自身と同じで万全ではない体調を感じ取りながら、大谷にエールを贈った。

「このリーグで成功を収めた選手との戦いは本当に楽しい。それは誰であれ、翔平もトラウトもね。今夜の試合で彼らは良くなかったが、彼らのプレーを見ることができた。みんな彼らが成功するのを見たいんだ。選手も自分のやっていることで成功を示したいんだ。それがこのゲームを素晴らしいものにさせる。ファンにとってもよりゲームが素晴らしくなる。そして、それが何よりもチームのためになるんだ」

©Getty Images

　ハーパーは右肘の痛みに耐え、打撃3部門で今季もナ・リーグ上位につけている。大谷もそんなハーパーのプレーぶりを生で見ながら感じ取った部分も多いだろう。目指すものはともにポストシーズン進出。大谷にとって6月は過去4年間で打率.323、22本塁打と最も成績がいいお得意月間でもある。体調を整えることを願いつつ、巻き返しにも期待したい。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。