最後に2人の今後を予想しておくと、ドネアが勝った場合、同じプロベラム傘下のバトラーとの統一戦がすぐに実現するのではないかと考えます。

　井上が勝った場合、それがバンタム級での最後の試合となり、スーパーバンタム級に目を向けることになるんじゃないでしょうか。井上が6月4日、ミネアポリスで開催されるWBC、WBOスーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン（アメリカ）とダニエル・ローマン（アメリカ）のタイトル戦の勝者に挑戦すれば、大変な好カードになります（※フルトンはローマンに判定の末に勝利し、初防衛に成功）。

ドネア戦に向けて、ジムワークで汗を流す井上尚弥　©Hiroaki Finito Yamaguchi/AFLO

　そうではなくとも、新階級での試運転としていずれかの団体の指名挑戦者と対戦するような流れになれば、多くのボクシングファンの興味を引くシナリオとなっていくでしょう。

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