伊藤　大失敗でしたね。

畠中　ネタを進化させたつもりが、わかりにくくなってしまった。

伊藤　もう、大失敗！　ほんと、苦しいです。二度と、同じ轍は踏みません！

畠中　今大会は、あとから気づかされることが多かったですね。

――いつも、ものすごく堂々としているイメージがあったので、最終決戦で、伊藤さんの表情が硬くなっているのを観たときは少し驚きました。

伊藤　ネタ中、あんなに取り乱したことってそうないですよ。負けたことよりも、そっちの方が悔しいですね。

畠中　1本目が終わったあとは、完全に舞い上がってたんですよ。優勝するもんだと思ってたんで。2本目も、ウケないわけないと思ってましたもん。それだけにお客さんの反応が予想外過ぎて、余計に取り乱しちゃいました。

――他事務所の方がよく言うんですけど、吉本の芸人はステージに立っている数が桁違いなので、何かあってもすぐに調整できると。

伊藤　だから、僕らもダブルスタンバイぐらいしとけばよかったですね。2本ネタを準備しておいて、錦（鯉）さんのネタを見た上で、よりハマりそうな方で行くとか。

畠中　でも、たぶん、あのネタを選んでたな。

伊藤　やってたよな。

「ありえない。アホ主催者が考えた香盤ですよ」

――話が変わりますけれども、芸人の間では、モグライダーがダントツの優勝候補だったという話ですが、お2人はどう見ていましたか。

伊藤　僕らが外のライブに出始めた頃、モグ（ライダー）さんって、すでに雲の上の人だったんですよ。それくらい実力も人気もあった。

畠中　モグライダーさんは怖かったですね。ランジャタイさんも読めないという意味では不気味でしたけど。そうしたら、そのモグライダーさんがトップで、その次がランジャタイさんでしたからね。順番に救われました。

伊藤　ありえない。アホ主催者が考えた香盤（順番）ですよ。誰かが考えてたら。

畠中　ゆにばーすさんも怖いなと思っていたんですけど、そのゆにばーすさんが3番手で。モグライダー、ランジャタイの後って、決していい流れだとは思えないんですよね。

伊藤　僕らにとっては、本当にいい順番だったんですよ。

――オズワルドは真空ジェシカのあと、6番手でした。

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