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プロ野球スカウト「センバツでブレイクするのでは?」昨夏4強の京都国際“もう1人のエース”が覚醒の予感…ドラフト候補・森下も驚く素顔とは
text by
高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2022/03/17 06:00
ドラフト候補として注目される左腕・森下瑠大(左)と切磋琢磨して成長してきた平野順大(右)。ダブルエースで初の日本一を誓う
小牧監督から見ても、森下のサポート役と自認しているように見えた昨年とは違い、「森下に勝ちたい。エースナンバーを勝ち取ってやる」という思いを強く出すようになり、それが森下にも好影響を与えているという。
「昨年は“二人で一役”という感じやったですけど、今年は2人とも“絶対にマウンドを譲りたくない”という思いでやっていますね。良い意味で競争ができています」(小牧監督)
平野も他の部員と同じく「目標は日本一」と言い切る。その球質と普段のエピソードを聞けば、たとえどんなハプニングが起きても、自ら起こしてしまっても、ポーカーフェースで相手打線を抑えてくれると期待してしまう。
背番号1は森下に譲ることになったが、だからこそ秘めたる闘志はさらに燃え滾っていることだろう。