2021年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
M-1スタッフから「それはダメです」最下位ランジャタイが明かす、“事前にNGが出たボケ”とは?「オール巨人さんのパネルはOKでしたが…」
posted2022/02/20 17:01
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Hirofumi Kamaya
50歳と43歳の錦鯉――史上最年長のチャンピオンが誕生した2021年のM-1。ファイナリスト10組中5組が初登場、さらに“非吉本”が5組という異例の大会だった。出場した漫才師たちのインタビューから、あの“12月19日”の舞台ウラに迫る。
ときに「天才芸人」とも呼ばれ、大会前から大きな注目を集めたランジャタイ。最下位に終わった彼らだが、じつは事前にM-1スタッフから“NGを出されていたボケ”があったと明かした。(全3回の2回目/#1、#3へ)
M-1スタッフは「えっ、やるんですか?」
――今大会は、1番手・モグライダー、2番手・ランジャタイと、出だしが非常に強烈でした。タラレバは言ってもしょうがないと思いつつも、この2組が中盤以降だったら、どんな流れになっていたんだろうと思わざるをえませんでした。
国崎 でも、われわれにとっては、最高の順番でしたね。この出番順のお陰で、(最終順位が)最下位にもかかわらず、暫定ボックスのボケができたので。
――オール阪神・巨人の等身大パネルを持ち出すという、あれですね。どこに、どうやって、あんなに大きなパネルを用意していたのですか。
ADVERTISEMENT
国崎 あれ、楽屋に置いてあったんです。でも、暫定ボックスに座ってしまった時点で、もう楽屋に戻れなくなっちゃうのに気づいていなくて。あ、できないじゃん、って。やられたな、と。
伊藤 はめられたと思っちゃいました。
――M-1スタッフサイドには、こういうボケをやりたいと、事前に説明をしていたのですか。
国崎 そうなんです。ずっと、言っていたんです。えっ、やるんですか、って言われましたけど。だから、やっていいって言いながら、できないの、知ってたんだな、と。
せり上がりでのボケ「それはNGです」
――本当はせり上がりのときも、等身大パネルを持ち込みたかったそうですが、それも確認をしたのですか。