Number ExBACK NUMBER

「そんなら、やめたるわい!」「解散や!」“結成47年”オール阪神・巨人がおぼん・こぼんに明かす「じつは僕らも解散ギリギリでした」 

text by

中村計

中村計Kei Nakamura

PROFILE

photograph byShigeki Yamamoto

posted2022/02/13 17:00

「そんなら、やめたるわい!」「解散や!」“結成47年”オール阪神・巨人がおぼん・こぼんに明かす「じつは僕らも解散ギリギリでした」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

結成57年のおぼん・こぼん(右)、結成47年のオール阪神・巨人。東西を代表する漫才コンビの“超ビッグ座談会”が実現。おぼんさん(一番右)の「漫才コンビは、基本、仲悪いと思うねん」というひと言から話がスタート

巨人 今、入ってる仕事が終わったら解散することになったんですけど、気づくと、次の仕事もまた入ってて。じゃあ、そこまでやと思ったら、また次の仕事が入ってる。そのまま今日まで至るという感じなんです。せやから、そこそこ売れとったからここまで来たけど、売れてなかったらとっくに解散してたんちゃうかな。ただ、まだ、解散宣言は生きてますからね。撤回したわけではないんで。だから、これから先も仕事が途絶えたら、解散するかも分かりませんね(笑)。

おぼん それ、何年ぐらい前の話?

巨人 30年ぐらい前か。

阪神 いや、もっと前です。漫才ブーム(1980~82年)の前やから。

巨人「これが夫婦やったら、もっと前に別れてる」

――お2人は、そうして長いこと、険悪になったり平穏になったりを繰り返し、90年代終盤、阪神さんの離婚騒動をきっかけに、劇的に関係が良好になったとうかがいました。

巨人 そうですね、ここ20年ちょっとくらいは、まったくケンカしてないですね。あのときは阪神君が「離婚したいねん」「彼女もおんねん」と、ごっつい悩んでて。今まで阪神君から相談を受けたことがなかったので、それが嬉しかったんよね。

阪神 誰にも相談できひんかったから。ただね、相方がネタで「慰謝料、5000万円払わないかんらしいな」って言ったのを、向こうの弁護士が劇場でビデオで撮っていて。後日、弁護士に「舞台で5000万払うと言ってましたよね」って。

おぼん えらいこっちゃがな。

巨人 次の舞台では「7000万、払うんや」ってしゃべってね(笑)。

阪神 そうやって、値段、どんどん上げていくんですよ。でも、そうやって茶化してもらえるぐらい、わかってくれていたんでね。あんときは、ほんま、救われました。

巨人 阪神君は週刊誌の記者とかにも追っかけられとったから、1年間ぐらい雲隠れしたい、って言いだしたんよな。まあ、会社は許してくれへんと思うけど、俺は待っとるよ、と。

阪神 いったん、仲ようなったら、ええ方にええ方に行くんですよ。

巨人 たぶん、これが夫婦やったら、もっと前に別れてると思う。でも、漫才師やから正味な話、コンビでおった方がお金が稼げるやないですか。

おぼん ほんま、最後は、それやで。舞台でもよう言うてんねん。こんだけ仲悪いのに別れへんの、なんでかわかります? って。お金になるんですよって。それだけでウケるの。

阪神 それだけが救いです。お金くれへんかったら、(仕事に)行きませんよね。

おぼん 誰が行くかいな。

<#2に続く>

#2に続く
オール阪神・巨人がおぼん・こぼんに聞く“水曜日のダウンタウンのウラ側”「ほんまに仲直りしたんですか?」「テレビ的ではあります」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3
#オール阪神・巨人
#おぼん・こぼん
#オール巨人
#ダウンタウン
#松本人志

他競技の前後の記事

ページトップ