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名門シャルケで“前半戦No.1センターバック”に覚醒… 板倉滉「オレは成長できる」「ブンデス1部でも十分やれる」と語る理由 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2022/01/27 11:06

名門シャルケで“前半戦No.1センターバック”に覚醒… 板倉滉「オレは成長できる」「ブンデス1部でも十分やれる」と語る理由<Number Web> photograph by picture alliance/AFLO

ドイツの名門シャルケに加わった板倉滉。代表合流前に話を聞いた

「本当にすごいんですよ! あれで、自分の気持ちも乗っていけますから。あの歓声で、サポーターからの期待や評価を感じるから徐々に自信もついてくるし、堂々とプレーできるようになる。結局、自分が良いプレーをできているときというのは、自信を持ってやれているときなんですよね」

――あの歓声で選手が育てられるところがあると?

「あれだけの大きいスタジアムですからね。今はコロナで制限がかかっていますけど、今のような制限がかかっていないときには(*10月23日のドレスデン戦や11月7日のダルムシュタット戦などのホームゲームでは5万人を超える観客動員を記録)、ビッシリ入っていましたし。もちろん、そこで悪いプレーをすると、厳しいリアクションがありますが。

 でも、そういう環境でプレーできるのは間違いなくプラスだし、『ここでオレは成長できる』と感じますから」

――かつてドイツでプレーしていた大迫勇也選手や酒井宏樹選手なども、昨年の代表合宿の際に、板倉選手がシャルケのフェルティンス・アレナで試合を出来ることをうらやましそうに話していましたよね。

「シャルケというクラブ名はわかっていても、実際に試合をする前には、どれだけの雰囲気なのか正直なところ、あまりわかっていなかったんです。でも、特にスタジアムでは『すごい雰囲気だ。これがビッグクラブなのか』と感じさせられました」

――今では守備の中心選手としての地位を確立しましたが、チームメイトや監督の信頼を勝ち取れたな、と感じられたのはいつころでしょう?

「僕が個人的に評価されたということではないですが、4試合連続で、無失点で勝ったくらいからですかね」

――9月25日のハンザ・ロストック戦から10月の代表ウィークの中断期間を挟んで、10月23日のドレスデン戦までの4試合ですね?

「それまでは『シャルケは守備が安定していない』と言われていたなかで、4試合続けて無失点で勝って、守備が変わってきたと見られるようになっていたのかなと。そのあたりから、少しずつ、評価されていった感覚はあります」

ドイツ2部移籍について「実際にプレーを見てよ!」と言いたい

――ところで、オランダの1部で充実した2年半を送ったあと、ドイツの2部という舞台を選んだことについては、どう考えていたのですか?

【次ページ】 「1部でも十分にやれる」と思っています

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