大関→ケガで序二段→不屈の横綱「てるる」こと照ノ富士の“進化とイイ話”を山根千佳さんが教えてくれた「上半身がとても…」

　相撲好きタレントの山根千佳さん。ファンとしてでなくここ最近はお仕事で相撲関係者とお話をすることもあったということで、さらに相撲への愛が深まっている。そんな山根さんに横綱・照ノ富士の秘話や2022年の相撲の見どころについて語ってもらった。

大栄翔との取組で見せた“照ノ富士攻略法への対策”

――現在、圧倒的な強さを誇る横綱の照ノ富士関。先ほど「相手力士の対策を上回って攻略してしまう」と山根さんはおっしゃっていましたが、具体的なシーンって教えてもらえますか？

山根　わかりやすいのは、初場所初日でも対戦した大栄翔関との取組でしょうか。大栄翔関が照ノ富士関を倒した一番、見たことがありますか？

――えーと……去年の秋場所でしたっけ。

山根　素晴らしい！ その一番が思い浮かぶだけでも相撲ファンになっていますよ！ あの時は大栄翔関が照ノ富士関に「組ませない相撲」を選択しました。つまり、まわしを取られないようにしたんですね。照ノ富士関は力があるから、つかまれたら相当厳しくなる。そこで大栄翔関は突っ張って勝ったんです。

　照ノ富士関は膝に力が入りきらない。そこを狙って、突っ張ることで上半身を上げて倒しにかかる。この一番を見ていて「これが照ノ富士攻略の形なのかな」と感じたんですが……九州場所で、照ノ富士関は完全に攻略し返したんですよ。

――具体的に何が変わったんですか？

山根　簡単に説明すると「上半身の状態がとても柔らかく仕上がっていた」です。様々な方のお話や解説などをお聞きしつつ、自分でも確認したのですが――大栄翔関に突っ張られても、腰から上の肉体が柔らかくて可動域が広がっていて、反ってても身体を残せていたんですよね。照ノ富士関は自らの課題に気づいて、しっかりと鍛えてきたんですよ。そんな「てるる」の姿に感動したんです！

故郷・鳥取にゆかりのある力士として

――山根さん、興奮すると「てるる」（※鳥取の縁があって親交があり、愛称で呼ぶことも）って言いますね（笑）。それだけ思いの強さを感じますが。

山根　私の出身地である鳥取の鳥取城北高に、照ノ富士関が相撲留学をしていたんです。だから親近感を持って幕下の頃から注目して観ていましたし、出待ちもしていました。共通の知り合いがいたので、照ノ富士関も何となく知ってくれていたようで、そこから取材やテレビ番組でお会いする機会が増えて、気づけばLINE友達になっていました（笑）。

――ちなみに鳥取県勢の力士ってどれくらいいるんですか？

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