巨人に話をもらってから、アメリカ行きを考えていた鈴木の中で決意が固まった。迷いなく選んだ道に懸ける思いは人一倍、強い。

「先発とか役割にこだわりはありません。中継ぎでもなんでも、とにかく一軍で投げることが大事。ここからは1年、1年が本当に勝負。育成（契約）だろうが、最初から本気で開幕一軍を目指す。横一線だと思って頑張りたい」

©Taichi Chiba

　葛藤した1年間だった。でも「これもまたいい経験」と振り返る強さが今の鈴木にはある。仲間たちが浴びたスポットライトをいつか自分も――再起を誓う男の目はそう訴えていた。

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