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千葉監督は、なぜ時代と逆行する「地味でキツい練習」を課したのか? バレー天皇杯初優勝に迫った堺ブレイザーズの意識改革
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byJVA
posted2021/12/21 17:00
惜しくも天皇杯準優勝に終わった堺ブレイザーズ。近年、リーグ優勝から遠ざかっているが、日本代表入りも期待されるOH樋口裕希(2番)ら戦力も整い、強化が実り始めている
天皇杯決勝戦、最後のポイントとなった名古屋WDのバルトシュ・クレクのスパイクが決まった際、目の前でブロックに跳び、腕を弾かれた迫田郭志は言った。
「僕に足りないもの……ブロック力をもう一回、見つめ直して年末、年明けは練習します。そして改善できることはすべて改善して、年明けのリーグに臨みたいです」
迫田の言葉だけを引用したが、もちろんチームの課題は他にもたくさんある。ただし、これまでぼんやりとしか見えなかった目標物がはっきりと見えたとき、選手の目の色がガラリと変わることを、この天皇杯でチームは体感したはずだ。
V.LEAGUEの再開は2022年1月8日、堺はジェイテクトSTINGSと対戦する。古豪復活への第一歩を踏み出した堺の戦いに今後も注目してほしい。
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