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「高校野球のトーナメントっていろんな歪みがある」 慶應義塾・森林監督48歳が語る《神奈川でリーグ戦を推進する理由》 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/12/05 17:03

「高校野球のトーナメントっていろんな歪みがある」 慶應義塾・森林監督48歳が語る《神奈川でリーグ戦を推進する理由》<Number Web> photograph by Kou Hiroo

慶應義塾高校・森林貴彦監督の言葉からは先進的な高校野球の空気を感じた

確かに勉強は大変ではあるけども

 練習へと話を戻そう。グラウンドでは選手たちが練習を始めている。
 
 コーチが指導する中、森林監督は、選手の間をゆっくりと歩いている。鋭い眼光で選手を見つめ、時折アドバイスをしている。

「慶應義塾高校は『文武両道ですね』と言われます。それはその通りなんですが、確かに勉強は大変ではあるけども、選手たちはほとんどが、そのまま大学に進むので、ハードな受験勉強はする必要がない。だから、彼らは野球もしっかり楽しむことができます。その点は恵まれていますね。そんな彼らにリーグ戦を経験することで、野球の魅力をもっと理解してほしい。

 慶應には誰が指導者になろうが変わらないEnjoy Baseballの伝統があります。私も前任の上田誠先生から薫陶を受けました。その考えをリーグ戦でさらに広げて、真のEnjoy Baseballを実現していきたいですね」

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