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「本当に立派な走りでした」コントレイルがジャパンCで有終の美…“男泣き”福永祐一が三冠馬と歩んだ「夢のような」2年間 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2021/11/29 12:20

「本当に立派な走りでした」コントレイルがジャパンCで有終の美…“男泣き”福永祐一が三冠馬と歩んだ「夢のような」2年間<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

引退レースとなったジャパンカップにて優勝したコントレイルと福永祐一。

本当のすごさは「種牡馬になって証明される」

 2019年9月の新馬戦から2年強、2戦目以外はすべて騎乗してきた。

「夢のような時間でした。今までのジョッキー人生のすべてを注いで、それに応えてくれた。素晴らしい馬にめぐり合えたことに感謝しかありません。デビュー前からですけど、何事もなく順調に来た馬ではない。引退する今日までそういった不安を抱えながら、乗り越えてくれました。この馬は本当に強いんです。無敗の三冠ってすごいんですけど、もっとみんなに知ってもらいたいのは、今までの三冠馬と違って、3000mを走れるような馬ではない(のに菊花賞を含む三冠を勝った)ということです。調教次第では1200でも走れる馬なんです。この馬が本当にすごい馬だということは、これから種牡馬になって証明されると思います。また競馬の歴史を作り出す子供を出してくれると思います」

 そう話した福永にとっても、管理する矢作調教師にとっても、これがジャパンカップ初勝利であった。

 コントレイルの獲得賞金は11億9529万4000円となり、ゼンノロブロイを抜いて歴代10位となった。

これからも続く、コントレイルの物語

 三冠馬によるジャパンカップ勝利は3度目で、過去の2度は、1985年シンボリルドルフと、2006年ディープインパクト。これで「無敗の三冠馬」はみな、4歳時にジャパンカップを制したことになった。

 球節の不安のため、デビュー前、1歳の終わりごろから半年ほど人が乗って調教ができない時期があった。人間に置き換えると、中学生になるころに3年ほど、仲間と同じトレーニングできなかったことになる。それを乗り越え、史上3頭目の無敗の三冠馬となり、最後の花道を飾った。

 引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となる。

 コントレイルの物語は、これからもつづく。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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