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《日本シリーズがモメた日》「だから巨人寄りだと言われるんだ!」“誤審”と仰木マジック、江夏の21球や「巨人はロッテより弱い」の裏側
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKoji Asakura
posted2021/11/25 06:00
1996年、巨人との日本シリーズで審判団に猛抗議するオリックスの仰木彬監督
「10分間抗議してくるから、その10分間で……」
「10分間抗議してくるから、その10分間でブルペン(で投手)を作れ」
ベンチを飛び出す際、仰木は投手コーチの山田久志にこう耳打ちしたという。ブルペンで肩を仕上げた伊藤隆偉にスイッチし、見事ピンチを脱出。巨人を下し、日本一の座に就いた。
「あのプレーを機に、チームの気迫が漲ったんです」
仰木は後日、あの抗議についてこう振り返ったという。チームにとって不利になりえる判定すら、試合の流れを変える要素にする。あれから25年後、当時捕手として仰木のもとで戦った中嶋監督はオリックスの指揮官として日本シリーズに挑んでいる。「イリュージョン」とも称される采配で、シリーズの流れを打開する場面は生まれるだろうか。
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