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「今年がラストチャンスかな、と」ピッチャー大谷翔平が二刀流を認めさせた1年… 殿堂入り名投手もNBAスターも大絶賛
 

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posted2021/10/04 17:05

「今年がラストチャンスかな、と」ピッチャー大谷翔平が二刀流を認めさせた1年… 殿堂入り名投手もNBAスターも大絶賛<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

9勝2敗、防御率3.18、156奪三振。普通の投手でもメジャーの一流と言えるのに、打者としても活躍したのだから大谷翔平は恐るべき存在だ

「嘘だろう!?」「冗談だろ!?」「この世のものか!?」「大谷さんスゴすぎ……」

 こんな言葉が日米のSNSで飛び交ったのは5月11日のアストロズ戦だ。

「2番・投手」としてシーズン3度目の「リアル二刀流」となったこの日は、リーグ屈指の強力打線を相手に7回1失点、10奪三振。投手としての潜在能力を見せつけた(打者としても4打数1安打だが)。なおマウンドを降りた8回には、次の攻撃の打席を見据えてライトの守備へ。「三刀流」の表現が正確かはさておき、「元祖・二刀流」のベーブ・ルースすら10奪三振後に守備位置につくことがなかったことを思えば、大谷は21世紀に規格外の出来事をやってのけたのである。

 メジャーリーガーはもちろん、有名アスリートも大谷に感嘆の声を挙げるばかりだった。「違う生き物だ」と評したデュラントは、NBAファイナルで2度のMVPに輝いたバスケ界のスーパースターである。“怪物”であるデュラントにすら別次元と評された大谷のスケール感は、きわめて特大である。

最強投手デグロム以上に見たい選手に

<名言3>
デグロムもまた「見たくなる投手」だけど、二刀流の大谷は「見たくなる」という以上に「必ず見たい選手」になってきている。
(ジョン・スモルツ/NumberWeb 2021年9月13日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/849751

◇解説◇
 現在、メジャーリーグで最強投手としての呼び声高いのは、メッツのジェイコブ・デグロムだ。今シーズンは故障の影響で15試合登板にとどまったものの、フォーシームと高速スライダーを主武器に92イニングで146奪三振、防御率1.08という驚愕の成績を残している。そんなデグロムと同レベルで大谷を評価していたのが、スモルツ氏だ。

 かつてブレーブスの主戦投手として活躍したスモルツ氏はメジャー通算213勝154セーブ、サイ・ヤング賞に輝き殿堂入りも果たしている大投手だが、かねてより「大谷が投手に専念すればデグロムに並ぶ投手になれる」と“投手専念”を勧めていた。

「自分を援護することで勝ち投手に……」

 しかし、2021年の大活躍を見て、打者としての評価も高めたようだ。

「彼が同じ日に投球と打撃、2つのことを準備するなんて信じられない。でも、打者・大谷はそれをやってみせ、自分を援護することで勝ち投手になったりする。僕もそんな簡単に驚いたりしないけど、彼のやっていることには本当に驚かされるよね」

 2ケタ勝利にこそあと「1」足りなかったものの、9勝でエンゼルスの勝ち頭となった大谷。自身が目標設定する「15勝」へ、さらに進化した姿を2022年に見せてくれるはずだ。 <打者編に続く>

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