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「今年がラストチャンスかな、と」ピッチャー大谷翔平が二刀流を認めさせた1年… 殿堂入り名投手もNBAスターも大絶賛
posted2021/10/04 17:05
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
本当に、今年はラストチャンスかなというくらいの感じだったと思います。
(大谷翔平/Number1035号 2021年9月9日発売)
◇解説◇
2021年の大谷翔平の大活躍に、元気づけられた人は数多かっただろう。
では、2020年の大谷がどうだったかを覚えている人はどれだけいるだろうか?
新型コロナ禍の中で60試合の短縮シーズンになったメジャー3年目、大谷は「Two-Way-Player(二刀流)」としてMLBで定義された。だが投手としてはトミー・ジョン手術から復帰2試合で右ヒジ付近の筋肉を痛め、0勝1敗、防御率37.80、0勝1敗という成績に終わった。
「右ひじを手術して2年が経って、リハビリも最終段階になる3年目ですから、そろそろちゃんとした形にならないといけないというところだったでしょう」
大谷は球団を取り巻くムードから“結果を出さなければならない1年”と捉えていたようだ。
「だから、そう(ラストチャンスだと)いう雰囲気を吹き飛ばすためにも、数字は示さなくちゃならなかったと思います」
2021年、投手としての最終成績は23試合登板で9勝2敗、130回1/3で156奪三振、防御率3.18。結果で自らの二刀流の存在価値を証明したと言っていいだろう。
NBAのスーパースターが「違う生き物だ」
<名言2>
Different breed.(違う生き物だ)
(ケビン・デュラント/NumberWeb 2021年5月14日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/848095
◇解説◇
バットを振ればホームラン、投げれば奪三振。シーズン序盤から中盤にかけて、大谷の投打両面における常人離れしたクオリティはメジャーリーグを席巻していく。