「えっ、甲子園《神整備》の売上って数％なの？」公園やJクラブの芝生管理…阪神園芸の“知られざる業務”を社長に聞いた

　甲子園で阪神園芸の「神整備」の実践を目の当たりにしつつ、スポーツ施設本部・甲子園施設部長の金沢健児さんにはその極意を語り尽くしてもらった。

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　そして少しの休憩を置いた後、最後は「阪神園芸」という会社の成り立ち・事業について学ぶことにした。

「もしよければ、御社の甲子園球場以外の事業について……お詳しい方にご教示いただけると」

　取材申し込み時点で、こんなフワッとした書き方をしたのを猛烈に反省した。だって、阪神園芸のオフィス（阪神電鉄・甲子園駅近くの高架下にある）にたどり着くと、対応してくれたのがなんと「社長」の久保田晃司さんだったからだ。

会社の組織図を見てみると……

阪神園芸の久保田晃司社長

「スポーツメディア関係の方に弊社の事業のご説明をするのは意外とない機会なので、上手く説明できるか分かりませんが……」

　いやそんな本当にすみません、と恐縮しきりの中で久保田社長が渡してくれたのは、美しい写真とともに事業内容を説明している2つの冊子だった。会社の主な組織図と写真を見てみると……。

★スポーツ施設本部－甲子園施設部／スポーツ施設部
★営業本部－営業部－デザイン室
★FM（ファシリティ・マネジメント）事業部
★造園本部－造園工事部／★緑地管理部
★緑化装飾部

緑地管理部の業務　©Hanshin Engei

　あれ、もちろん甲子園を整備している写真はあるものの、公園や都市緑化の整備とか、学校の校庭に芝生を敷いたりとか、社内の観葉植物設置とか……ちょっとイメージと違うんですけど。

　そう言えば、甲子園球場のグラウンドキーパーも仕事の場所が「甲子園だけではないんです」と金沢さんは説明してくれた。

各地のグラウンド、過去にはJクラブの芝生管理も

　阪神二軍の本拠地である鳴尾浜、そして楽天の本拠地である楽天生命パークも阪神園芸の管理で知られている。それ以外にも各地の公共・企業のグラウンドから「何日間かでグラウンドを整備してください」という依頼があり、熟練者が派遣されていくのだという。

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