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「タケフサ・クボ」のアナウンスにレアル本拠地は期待の拍手…負傷も久保建英とライバルが見せたハイクオリティ〈激写〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/09/28 17:02
マドリー戦で負傷交代になったものの、得点に絡んだ久保建英
鮮やかなコントロールからシュートまでいったが
失点からの再開直後のシーンでは、久保へのロングボールをジャンプしながらコントロールすると、目測を誤ったマドリー左サイドバックのグティエレスをそのままかわして一気に加速。左足でシュートまでもっていったものの、枠はとらえきれず。久保は悔しがっていました。
先日発売されたNumberの欧州蹴球名鑑2021-2022で確認すると、グティエレスも久保と同年生まれの20歳のプレイヤーです。同ポジションには、バイエルンから新加入のアラバ、メンディ、マルセロと層が厚い中で、どこまで出場機会を伸ばしていくかは注目です。
右サイドで出場した久保のポジションには、マドリーから見て左サイドのビニシウス、グティエレスに加え、ベンゼマも流れてきます。そのため、久保もディフェンスラインに落ちざるを得ないタイミングもあり、攻守に運動量を求められます。
ビニシウスのシュートフェイント1つだけで、マジョルカのDF3人を反応してしまっているのがよく分かるシーンもありました。
イ・カンインと“話し合い”からゴール
マドリーの攻勢が続く中、マジョルカも久保が絡んだパス交換からゴール前に迫る場面もありました。久保もシュートコースに走りこみますが、ここはラゴがシュートを選びました。
なお守備面では久保の“縦切り”に対して、マドリーは中にカットインしてボールを展開していきます。前節のビジャレアルもそうですが、上位チームではDFラインでもしっかりボールを展開していきます。
ビニシウスが最終ラインまで戻った久保と、サストレの間にできたわずかな隙間にノールックでスルーパス。走り込んだロドリゴのパスをアセンシオが決めて2-0とリードを広げました。
この日、初の日韓同時先発となった久保とイ・カンインが言葉を交わす場面も。マドリーを前に上手く機能できていないもどかしさが伝わってきます。
失点からの再開直後、久保が縦に入れたボールを受けたホッペがワンタッチでイ・カンインへとパス。そのままボールを持ち上がったイ・カンインがゴール。この時点で1点のビハインド、喜ぶ間もなく、ボールを持ち帰りました。