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藤井聡太19歳、羽生善治22歳より3年以上早く《史上最年少三冠》達成…「手がつけられない強さ」に〈カワイイおやつの「コロコロしばちゃん」も話題〉 

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photograph by日本将棋連盟

posted2021/09/13 19:30

藤井聡太19歳、羽生善治22歳より3年以上早く《史上最年少三冠》達成…「手がつけられない強さ」に〈カワイイおやつの「コロコロしばちゃん」も話題〉<Number Web> photograph by 日本将棋連盟

藤井聡太19歳、史上最年少となる三冠達成となった

 将棋の第6期叡王戦五番勝負の最終局が13日、東京の将棋会館で行われ、藤井聡太二冠(王位・棋聖/19)が豊島将之叡王(竜王と合わせて二冠/31)に111手で勝利。3勝2敗として自身初、10代の棋士としては史上初(19歳1カ月)となる「三冠」を達成した。

 2勝2敗のタイで迎えた本局は振り駒の結果、タイトル戦初のフルセットを経験する藤井二冠が先手番に。序盤は相掛かりの戦型となった。

 豊島竜王は藤井二冠の直近10局(8勝2敗)で2つの黒星をつけており、この日も38手目に△5四銀とするなど、決定局への意気込みを感じさせる指し手を見せた。熱戦の中で午前中のおやつには豊島叡王が「アーモンドショコラ」、藤井二冠が可愛らしい見た目の「コロコロしばちゃん」を注文したことも話題となった。

解説のプロも衝撃を受けた「9七桂」からの鋭い寄せ

 午後の中盤戦を経て18時直前、先に1分将棋に入ったのは豊島叡王。攻めに活路を見出す中で藤井二冠はノータイムで応じつつ、対局開始時は「7八」の地点にあった金が「4三」にまで進出。103手目に「ABEMA」で解説を務めた深浦康市九段や高見泰地七段も「すごい」と感嘆の声を挙げた「9七桂」を繰り出し、切れ味鋭く豊島叡王を投了に追い込んだ。

 これまでの最年少「三冠」記録は羽生善治九段が1993年に達成した(棋王・王座・竜王)22歳3カ月が最速で、藤井二冠は3歳以上も更新する快挙に。タイトル戦は初出場の2020年棋聖戦以来5連勝となった。

 4勝1敗で藤井二冠が防衛に成功した王位戦を含めて、最大「十二番勝負」と注目された豊島-藤井のダブルタイトル戦。結果は藤井二冠から見て「7勝3敗」となった。対局前に相性が話題となった対戦成績も豊島竜王から見て「9勝8敗」と藤井三冠がその差を詰めてきている。

【次ページ】 竜王戦では「史上最年少四冠」を懸けて

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