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「日本を一番意識しているはず」侍ジャパン準決勝は“宿敵”韓国…どんなメンバー? ピッチャーはほぼ20代だが元阪神の39歳も
posted2021/08/04 06:00
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Naoya Sanuki
2019年のプレミア12でも「宿敵日本」に対する韓国の闘志はものすごかった。ともに五輪出場がきまっていたにもかかわらず、総力戦となった。スーパーラウンドは10-8で日本の勝ち、決勝戦も5-3で日本が勝ったが、両チームは最大のライバルであることを再認識したはずだ。
韓国プロ野球(KBO)は、7月11日を最後にペナントレースを中断。8月10日に再開するとしている。この間に、東京五輪にチームを派遣しているわけだ。NPBと同じような措置だ。
実績、経験を重視した日本とは異なって韓国は「時価」、つまり今、勢いのある選手を選んでいる印象だ。
全員が韓国国内リーグの選手
7月に入って発表されたロースターを見ていこう。現在の所属チームと、今季前半の成績を入れている。全員がKBOの選手だ。
<監督>
キム・ギョンムン/62歳
KBO球団の監督を歴任。北京五輪監督としてチームを全勝で金メダル獲得に導いた。2019年プレミア12でも監督を務めた。最強の指揮官と言えよう。
<投手>
チェ・ウォンジュン/26歳 斗山
15試7勝1敗0S 86.2回 率2.80
コ・ヨンピョ/29歳 KT
14試7勝4敗0S 86回 率3.87
チャ・ウチャン/34歳 LG
5試2勝1敗0S 22.1回 率5.24※
コ・ウソク/22歳 LG
32試1勝3敗19S 29回 率1.55
チョ・サンウ/26歳 キウム
26試2勝4敗14S 26.1回 率3.42
イ・ウィリ/19歳 起亜
14試4勝3敗0S 71.2回 率3.89※
パク・セウン/25歳 ロッテ
15試3勝6敗0S 84回 率4.29
ウォン・テイン/21歳 サムスン
15試10勝4敗0S 92回 率2.54※
キム・ミンウ/26歳 ハンファ
16試9勝5敗0S 88回 率3.89
キム・ジンウク/19歳 ロッテ
17試2勝5敗0S 29回 率8.07※
オ・スンファン/39歳 サムスン
37試0勝2敗27S 35.2回 率2.52
チェ・ウォンジュンは昨年売り出した先発投手。ボールの出所の見づらいサイドスローで速球、変化が大きいスライダーで勝負する。ウォン・テインも昨年終盤に8連勝して注目された若手ピッチャー。高校時代から国際大会にも出場し経験豊富だ。
救援ではコ・ウソク、チョ・サンウと活きのいい若手クローザーがそろっている。ともに奪三振率が高く、速球に勢いがある。