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「日本を一番意識しているはず」侍ジャパン準決勝は“宿敵”韓国…どんなメンバー? ピッチャーはほぼ20代だが元阪神の39歳も
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2021/08/04 06:00
阪神で“石直球”を武器に活躍したオ・スンファン(呉昇桓)もメンバー入りした韓国だが、警戒したいのは若手か
元MLBのキム・ヒョンスはいるがチュ・シンスは選考外
<外野手>
パク・コンウ/30歳 斗山
59試216打73安2本36点6盗 率.338 OPS.842
キム・ヒョンス/33歳 LG
73試267打77安12本48点1盗 率.288 OPS.849※
イ・ジョンフ/22歳 キウム
79試296打102安3本48点6盗 率.345 OPS.944※
パク・ヘミン/31歳 サムスン
77試275打83安4本36点28盗 率.302 OPS.789※
キム・ヒョンスは元メジャーリーガーで、オリオールズ時代に141安打7本塁打、KBO通算195本塁打の実績を残している。得点圏打率が高いクラッチヒッターで中軸に座るだろう。
パク・ヘミンはリードオフマン候補。守備範囲の広い外野手で「常にユニフォームが汚れている」と言われる。なお内野手のパク・ミンウ(28歳 NC)は、不適切な飲食が報道されて出場辞退となっている。
韓国チームは全員がワクチン接種を完了している。
「韓国のイチロー」ことチュ・シンスは、MLB通算1671安打218本塁打を記録。今季からKBOのSSGに入団し、39歳ながら13本塁打43打点、打率.255と健在だが、代表には選出されなかった。
伸び盛りの若手を中心にチーム作り?
この出来事からもわかるように、キム・ギョンムン監督は、実績ある中堅、ベテランよりも伸び盛りの若手を重視しているように思える。この点、2019年プレミア12の出場選手を中心にチーム作りをした侍ジャパンの稲葉篤紀監督とは対照的だ。
韓国は当然、日本を最も意識しているはずだ。
グループステージではB組になり日本とは当たらない。アメリカとの先陣争いが焦点になるが、ノックアウトステージで日本と対戦したときに、データがあまりない若手を起用して思い切った勝負に出るのではないか。
若手は戦いながらも成長する。意外なヒーローが登場する可能性もあるだろう。