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松山英樹に“巨大なアドバンテージ?” 慣れ親しんだゴルフ場で挑む東京五輪「カスミは人生が変わった場所なので」
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byShizuka Minami
posted2021/07/28 11:04
ヘッドコーチを務める丸山茂樹(中央)と言葉をかわす松山英樹、星野陸也。男子ゴルフは7月29日から4日間にわたって行われる
だからと言って、松山が置かれている状況がバラ色というわけではない。
松山は米ツアー大会のロケット・モルゲージ・クラシック出場中だった7月2日にPCR検査で陽性判定を受け、即座に棄権。フロリダ州内の自宅で10日間以上も隔離生活を送っていた。
「ずっと陽性が出続けていた」日々の末に、ようやく陰性に転じ、練習ができたときは「ゴルフができる喜びを感じました」。
7月14日ごろからフロリダのホームコースでクラブを握り始め、22日までに帰国。霞ヶ関CCでの練習が解禁となった24日にいち早く姿を現わし、その日は4時間弱、ショットやチップ&パットの練習に終始。25日は9ホール、26日は18ホールを回り、精力的に調整に取り組んでいる。
「本格的に練習できているのは日本に帰ってきてからなので、ちょっと遅れているけど、(初日までに)しっかり調整して、いい成績を残したい。不安はあるけど、楽しみな五輪になると思う」
メジャーを経験した星野
もう1人の代表選手、星野陸也は「母国で五輪に出場できるのは大変うれしい。光栄に思っている」と神妙な面持ちで公式会見に臨んだ。
今年は5月に全米プロ、6月に全米オープン、7月に全英オープンと続けざまにメジャー大会に挑み、「全米オープンでは予選を通って20位ちょっと(26位タイ)。上位に行けそうな感じがあった」と、以前より落ち着いた雰囲気を醸し出している。