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「いま水割り飲んだでしょ!」前園真聖47歳を救った“恩人”松本人志のひと言《ワイドナショーという転機》――マイアミの奇跡25年
posted2021/07/21 17:06
text by
栗原正夫Masao Kurihara
photograph by
Yuki Suenaga
「いま水割り飲んだでしょ!」
現在は、多くのバラエティ番組に出演するなど解説者としてだけでなくタレントとしてマルチに活躍する元サッカー日本代表の前園真聖(47歳)。代表的な番組の1つが毎週日曜日の午前中に放送されているフジテレビ系列の『ワイドナショー』で、スタジオ後方でバーテンダーの格好をし、番組MCの東野幸治やダウンタウンの松本人志から愛のあるイジりやツッコミを受ける姿はすっかりお馴染みとなった。
いまでは愛されキャラとしてレギュラーに定着。だが前園曰く、当初は2014年ブラジルW杯に向けたコメンテーターとして1度限りの出演予定だったという。
「初めて出たのはブラジルW杯の直前で、ちょうどお酒のトラブルで仕事を休んでいた時期があって。『ワイドナショー』はその復帰後、(レギュラー番組以外で)最初のテレビの仕事だったんです。そのときに緊張からコメントをする際にテーブルに置かれていたウーロン茶を飲んだら、松本さんが『いま水割り飲んだでしょ!』ってツッコんでくれて。気づいたら翌週からバーテンになっていたという流れです(笑)」
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前園は05年に31歳で現役引退。その後はテレビ東京のスポーツ番組で長くスポーツコメンテーターとして活動してきたが、13年に飲酒トラブルで一時活動を休止。すべてをリセットし心機一転、再スタートを図ろうとしていたタイミングで声をかけてくれたのが『ワイドナショー』。そのことには感謝しかないと話す。
「声をかけてもらったからだけでなくて……失敗を晒し、新たな一歩を踏み出すいいキッカケになったというか。『ワイドナショー』に出られたことは間違いなくいまの自分の礎になっています。
おかげでスポーツだけでなく、ほかのバラエティ番組にも呼んでもらえるようになりました。そういう意味で、松本さんには僕の“取扱説明書”を作ってもらったというか、勝手に恩人だと思っています」
「松本さんや東野さんにはすぐに見透かされます」
元サッカー選手が解説者としてテレビなどのメディアで活躍するのは珍しくない。しかし前園のように、ときにコメンテーター、ときにMC、ときにグルメロケのレポーターと幅広く活躍する人はほかにいない。番組に出るにあたってはどんなことを考えているのだろうか。