永平寺町のグラウンドのフェンスには「福井から頂点へ」の横断幕がある。それが夢ではないことはこの春に証明された。

　山の頂点は見えてからが遠いとも言うが、最も近づいたからこそ得た収穫は、さらなる糧になることは間違いない。志があれば未来は変えられることも十二分に証明された。

「頂点」を文字を見ながら日々練習に励んでいる（写真は2014年）　©︎Yu Takagi

　そして、それは多くの人を勇気づけることもできる。野球部のホームページには、こんな一節がある。

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野球をやめる理由を見つけていませんか？自分であきらめていませんか？
人が成長する時期は人それぞれです。これまでできなかったことも明日にはできるようになるかもわかりません。できないことをできるようにするのが練習です。やめる理由を見つけるのではなく、今からは続ける理由を見つけてみましょう！（抜粋、原文ママ）
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　この「野球」の部分を、それぞれの仕事や役割、目指しているものに置き換えてみてほしい。一歩踏み出す勇気や再び歩み始める活力が湧いてくるはずだ。