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堂安律「僕たちが目指しているのは…」 田中碧、上田綺世の反骨心と急成長ストーリー【U-24出世競争がアツい】
posted2021/06/06 17:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Getty Images
<名言1>
日本は若い選手を妙に持ち上げますよね。こっちだと10代で活躍しても記事にならないですもん。ぜんぜんですよ。若いとは見られていますけど、それがどのチームにも1、2人はいるから、まったく特別じゃない。
(堂安律/NumberWeb 2018年7月22日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/831394
◇解説◇
今回のU-24日本代表でナンバー10を背負う堂安。そんな彼がロシアW杯のタイミングで語っていた言葉だ。
堂安は2017年6月にオランダ・フローニンゲンに移籍し、ヨーロッパ1年目にいきなり29試合出場9得点という素晴らしい結果を残した。当時20歳ということで東京五輪、カタールW杯への“若手有望株”といった紹介のされ方が多かったが、本人としては同世代の選手と日々戦っているからこそ、年齢だけで持ち上げられるのは少し違うと感じていたようだ。
そんな堂安は“意識する同世代の選手”について、このようにも語っている。
「ムバッペ。同世代ではダントツですもん。フランス代表の10番ですし、年俸12億ぐらい稼いでるらしい。そういう選手を引きずり下ろせるように、日々練習しているんで」
順調に成長するレフティは、オランダの名門PSVでこそ出場機会に恵まれない状況もあったが、2020-21シーズンに加入したビーレフェルトでは主力として定着。リーグ戦全34試合2879分に出場し5得点、の数字を残したのは進化の証と言えるだろう。
そんな堂安が5日のU-24ガーナ戦でキッチリと結果を残した。前半16分、ペナルティエリア右に入り込んだ久保建英のシュートを相手GKが防いで大きく跳ね上がったボールをボレーで叩き込んだのだ。
「今日は勝てましたけど、僕たちが目指しているのはここじゃないので、一喜一憂せず、しっかり次の試合に向けて準備していきたいと思います」
ガーナ戦後、フラッシュインタビューで堂安はこのように語っていた。東京五輪世代を引っ張ってきたエース候補は、チームと自身のレベルアップに貪欲だ。