審判だけが知っているBACK NUMBER

<私が裁いた名勝負>「ウチのラインアウト、分かってた?」 

text by

多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

PROFILE

posted2021/05/31 07:00

<私が裁いた名勝負>「ウチのラインアウト、分かってた?」<Number Web>

桜岡将博さん

語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。

2006年 ラグビー日本選手権 2回戦
早稲田大 28対24 トヨタ
2月12日/秩父宮ラグビー場

元NZ代表や日本代表を抱えるトヨタに清宮克幸監督率いる早稲田が挑んだ2回戦。前半は五郎丸歩のPGで先制した後者が佐々木や曽我部佳憲のトライで一時は14点差をつける。後半はトヨタの猛反撃を受け4点差に迫られるも勝利。大会方式変更後、学生初の準決勝進出となった。

   ◇

 当時、学生と社会人の差はすでに大きく開いていましたが、この年の早稲田は強く、私は「日本選手権に実力で入ってきた強豪同士の対戦」と捉えていました。実際にスクラムやブレイクダウンは互角でした。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 1515文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

桜岡将博
早稲田大学
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
菅原大志
佐々木隆道

ラグビーの前後の記事

ページトップ