沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
オークスはソダシの「ガッキー馬券」で決まり? クロフネ産駒の“嫌なデータ”、逃げ馬不在ならでのレース展開とは
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2021/05/22 17:02
無敗で桜花賞を制したソダシ。昨年のデアリングタクトに続き「無敗二冠牝馬」になれるか
これまで逃げたことのある馬が1頭もいない
◎ソダシ
○クールキャット
▲ユーバーレーベン
これまで逃げたことのある馬が1頭もいないメンバー構成なので、須貝調教師が匂わせているように、ソダシがハナに立つシーンも十分あり得る。
しかし、どの馬が行くのかわからないときは、戦前は「スローになる」と言われ、蓋をあけてみれば案外速い流れになることが多い。
そうなったらそうなったで、ソダシは好位を追走し、直線に入る前からロングスパートをかけて後ろの馬に脚を使わせ、自身に分の悪い瞬発力勝負ではなく、勝ちパターンの底力勝負に持ち込むのではないか。
無敗で2歳女王となり、そのまま全勝で桜花賞を制した馬はミスオンワードとソダシだけだ。そのミスオンワードが8戦8勝で制した1957年のオークス以来、64年ぶりの歴史的オークスとなるか。真っ白な姿を、追いつづけたい。